自費の補綴物は保険よりも細菌がつきにくいのはなぜ?

稲城市矢野口のまつもと歯科クリニックです。

自費の補綴物というのは清潔さの点で実は保険診療の補綴物に優っています。保険診療の補綴物も自費診療の補綴物も同じ入れ歯という点では共通しています。しかし、なぜこれほどの違いが出てくるのでしょうか。みなさんに詳しくご紹介したいと思います。

 

保険診療の補綴物で多用される材料の一つにレジンという樹脂があります。レジンというのは温度を変えることで化学反応をさせ、硬さを増す性質がある樹脂で、どのような形にも整形できる反面、柔らかく弾力があるので傷がつきやすかったり、乾燥によって変形をしてしまうという大きな弱点があります。一方、自費診療の補綴物で多用される金属にはこのような性質がありません。金属でできた補綴物は丈夫でなかなか傷がつきにくいという性質があり、長い間使っても変形が少ないという特徴があります。

 

実は自費診療と保険診療の入れ歯で見られるこの多用される材料の差が清潔さに大きな影響を与えていると言われています。金属というのは傷がつきにくいので、細かな傷に微生物が付着して住み着く事がありません。細菌というのは生育環境に水分がどうしても欠かせないので、入れ歯の材料の中に水分が浸透しやすい保険診療の入れ歯は細菌にとって好都合な環境で、匂いの原因になったり、口内炎などのトラブルを引き起こすきっかけになってしまうのです。

 

材料によって入れ歯の性質は大きく変わってしまいます。しっかりと満足いく入れ歯を利用するためにも材料について正確な知識を身につけるようにしましょう。

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