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こんにちは。稲城市矢野口にある、まつもと歯科クリニックです。
噛み合わせは、歯の健康だけでなく、顎関節や顔の筋肉のバランスにも関わるとても大切な要素です。その中でも犬歯誘導は、噛み合わせの安定を保つ上で重要な役割を果たしています。犬歯誘導が正しく機能していると、顎や他の歯に無理な力がかからず、長期的に健康な口腔環境を維持することができます。
ここでは、犬歯誘導の仕組みや重要性、崩れる原因、そしてそれによって起こるトラブルについて分かりやすくご紹介します。

犬歯とは、前歯と奥歯の間にある尖った歯のことで、上下合わせて4本あります。一般的には糸切り歯とも呼ばれ、人間の歯の中でもっとも根が長く、骨にしっかりと埋まっているのが特徴です。噛む時や顎を動かす時に大きな力を受け止める構造をしており、他の歯を守るストッパーのような役割を果たしています。
犬歯は、口の中で前歯と奥歯をつなぐ位置にあり、顎を横に動かした時に最初に接触します。この時、犬歯がガイドとなって顎の動きを誘導するため、犬歯誘導と呼ばれます。
犬歯が正しい位置にあり、適切に機能していると、奥歯には横方向の力がかからず、歯や歯周組織の負担を減らすことができます。逆に犬歯がずれていたり、接触しなかったりすると、奥歯同士が擦れ合い、詰め物や被せ物が割れたり、歯がすり減ったりする原因になります。理想的な噛み合わせでは、顎を左右に動かした際に犬歯だけが接触し、他の歯が離れる状態が保たれています。

犬歯は永久歯の中でも比較的遅く生える歯で、上の犬歯は12歳前後に萌出します。すでに周囲の歯が並びきっていると、犬歯の生えるスペースが足りず、外側や内側にずれて生えてしまうことがあります。これがいわゆる八重歯です。八重歯の位置にある犬歯は、上下の歯とかみ合わないため、本来の誘導機能を果たせません。
加齢、歯ぎしり、食いしばりなどによって犬歯がすり減ると、尖った部分が平らになり、ガイド機能が弱まります。また、虫歯や歯周病によって犬歯を失った場合も、誘導機能が完全に失われてしまいます。こうしたケースでは、ブリッジやインプラントなどで犬歯の位置に歯を再建し、再び誘導を回復させることが望まれます。
犬歯が外側または内側にずれていると、上下の歯が正常に噛み合わず、交叉咬合をはじめとした噛み合わせの不良を起こすことがあります。これらの不正咬合を放置すると、顔のゆがみや咀嚼時の筋肉のアンバランスが生じ、歯列全体のずれにつながることがあります。
犬歯誘導が機能しない状態が続くと、顎関節への負担が増加します。本来犬歯が吸収するはずの横方向の力が顎関節に伝わり、カクッと音が鳴る、顎が痛い、口が開きにくいといった顎関節症の症状が出ることがあります。定期的な検査で顎の動きや噛み合わせのバランスを確認することが予防につながります。
犬歯が正しく働かないと、奥歯や前歯がその分の力を受け止めなければなりません。これにより、詰め物の脱離、歯の亀裂、歯周病の進行などが起こりやすくなります。特に、夜間の歯ぎしりがある方は、奥歯が摩耗して短くなったり、知覚過敏を起こしたりすることもあります。犬歯誘導がしっかりしていれば、こうしたトラブルを防ぎやすくなり、全体の歯を長持ちさせることができます。
犬歯誘導とは、犬歯が顎の動きをコントロールして他の歯を守る、噛み合わせの要ともいえる仕組みです。犬歯が正しい位置にあり、しっかりとガイドとして機能していることで、奥歯や顎関節に余計な力をかけずに噛むことができます。一方で、八重歯や摩耗、欠損などで誘導が崩れると、顎関節症や噛み合わせの不良などが起こるリスクがあります。
稲城市矢野口にある、まつもと歯科クリニックでは、丁寧にかみ合わせの説明もさせていただいております。気になる症状がある場合は、早めに相談をしてください。犬歯の健康を保つことが、長く快適に自分の歯で食事を楽しむための大切なポイントです。お気兼ねなく連絡をください。

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