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歯みがきで汚れを落とした清潔なお口の中で、キシリトールガムを噛むことで、むし歯予防効果が最大限に発揮されます。歯みがき後は、歯の表面に汚れの膜(プラーク)がない状態なので、キシリトールの成分が直接歯に作用しやすくなります。
特に就寝前の歯みがき後にキシリトールガムを噛むことは、睡眠中のむし歯リスクを大幅に減らすことができます。睡眠中はだ液の分泌が減少し、お口の中が乾燥しやすくなるため、むし歯菌が活発になりやすい時間帯です。この時間帯に備えて、キシリトールガムでお口の環境を整えておくことが重要なのです。
キシリトールは、むし歯の主な原因菌であるミュータンス菌が利用できない糖アルコールです。むし歯菌はキシリトールを取り込んでも、エネルギーとして利用できないため、徐々に弱っていきます。継続的にキシリトールを摂取することで、お口の中のむし歯菌の数を減らすことができます。
通常の糖分は、むし歯菌によって分解され、歯を溶かす酸を作り出します。しかし、キシリトールは酸を作らないだけでなく、むし歯菌の酸産生能力自体を低下させる働きがあります。これにより、歯のエナメル質が守られます。
キシリトールを継続的に摂取すると、歯垢(プラーク)の粘着性が低下し、歯みがきで落としやすいサラサラとしたプラークに変化します。これにより、日々の歯みがきの効果も高まります。
ガムを噛むことで、だ液の分泌が通常の3〜10倍に増加します。このだ液こそが、お口の健康を守る天然のバリアとして重要な役割を果たしています。
まず、だ液には「緩衝作用」があり、食事などで酸性に傾いたお口の中を中性に戻してくれます。これにより、歯が溶けやすい酸性環境から歯を守ります。また、「再石灰化作用」により、ごく初期のむし歯であれば、だ液中のカルシウムやリン酸が歯に取り込まれ、自然に修復されることもあります。
さらに、だ液に含まれる抗菌物質は細菌の増殖を抑え、食べカスや細菌を洗い流す「自浄作用」も持っています。つまり、だ液がしっかり分泌されることで、お口の中は自然に清潔に保たれ、むし歯や歯周病のリスクが低下するのです。
現代の食生活では、ハンバーグやカレー、パンなど柔らかい食べ物が中心となり、噛む回数が著しく減少しています。昭和初期と比べると、現代人の咀嚼回数は約半分になったという研究データもあるほどです。
この「噛む」という動作は、単に食べ物を細かくするだけでなく、顎の骨や筋肉の発達を促し、将来の歯並びにも大きく影響します。また、噛むことで脳への血流が増加し、集中力や記憶力の向上にもつながることが分かっています。キシリトールガムを日常的に噛む習慣は、現代の子どもたちに不足しがちな咀嚼運動を補い、口腔周囲の健全な発達をサポートする優れた方法なのです。
キシリトールガムの効果を最大限に引き出すには、適切なタイミングと回数で噛むことが大切です。基本的には1日3〜5回、毎食後と間食後、そして就寝前の歯みがき後に噛むのが理想的です。1回あたり5分以上、味がなくなってもそのまま噛み続けることで、だ液の分泌が持続し、キシリトールの効果が長く続きます。1日の摂取量としては5〜10g程度が目安で、これは粒ガムなら4〜8粒程度に相当します。
最も重要なのは、歯みがき直後の清潔な状態で噛むことです。プラークがない状態だと、キシリトールが直接歯の表面に作用しやすくなります。また、急いで強く噛むのではなく、ゆっくりとリズミカルに噛むことで、だ液の分泌を促進できます。左右の歯でバランスよく噛むことも大切で、これにより顎の均等な発達が期待できます。そして、ガムを噛んでいる間と噛み終わった直後は水を飲まないようにしましょう。せっかくのキシリトール成分を口内に留めておくことで、より高い予防効果が得られます。
3〜4歳のお子さまには、まず粒ガムから始めることをおすすめします。板ガムは噛み切ることが難しく、丸飲みしてしまう危険があるためです。最初は必ず保護者が見守り、きちんと噛んで、最後は紙に包んで捨てることを教えましょう。1日1〜2回から始めて、慣れてきたら徐々に回数を増やしていきます。
5〜6歳になると、板ガムも上手に扱えるようになってきます。ただし、完全に一人で管理するにはまだ早いので、定期的に確認することが大切です。この年齢では1日2〜3回を目安に、食後の習慣として定着させていきましょう。
小学生以上になれば、自己管理ができるようになります。1日3〜5回の習慣づけを目指し、学校にも持参できるよう携帯用ケースを用意すると良いでしょう。給食後の歯みがきタイムに活用している学校も増えています。
初めてキシリトールガムを与える際は、アレルギー反応がないか少量から始めて様子を見ましょう。また、キシリトールは一度に大量摂取(体重1kgあたり0.5g以上)すると、お腹がゆるくなることがあります。これは一時的なもので心配はいりませんが、適量を守ることが大切です。ガムを噛む習慣がないお子さまには、まず短時間から始めて、徐々に時間を延ばしていくと良いでしょう。
キシリトールガムを選ぶ際、最も重要なのは「キシリトール含有率」です。理想は100%ですが、最低でも50%以上のものを選びましょう。パッケージの成分表示をよく確認し、キシリトール以外の甘味料(マルチトールやソルビトールなど)が含まれていないかチェックすることが大切です。
次に「歯科専用品と市販品の違い」を理解しておきましょう。歯科医院で扱っている歯科専用品は、キシリトール100%で硬めの食感が特徴です。長持ちするため、だ液の分泌時間も長くなります。一方、市販品は他の甘味料も含むことが多く、柔らかめの食感で食べやすいという特徴があります。
そして「フレーバーの選択」も継続のカギとなります。お子さまが楽しんで続けられる味を選ぶことが大切です。ミント系が苦手な場合は、イチゴやグレープなどのフルーツ系から始めると良いでしょう。
製品タイプにはそれぞれ特徴があります。粒ガムは小さくて扱いやすく、小さなお子さまに適しています。個包装なので携帯にも便利です。板ガムは噛みごたえがあり、顎の運動にも効果的で、一枚でしっかりと長時間噛むことができます。ボトルタイプは家庭に常備しておくのに便利で、コストパフォーマンスも良いため、家族みんなで使う場合におすすめです。
いいえ、キシリトールガムは予防の一部です。正しい歯みがき、規則正しい食生活、定期検診と組み合わせることで効果を発揮します。
砂糖入りガムはむし歯の原因になりますが、キシリトール100%ガムは逆にむし歯を予防します。必ず成分表示を確認してください。
ガムを飲み込まずに噛めるようになる3歳頃から始められます。個人差があるので、お子さまの発達に合わせて判断してください。
学校のルールを確認してください。給食後の歯みがきタイムに使用を認めている学校も増えています。
はい、妊娠中からキシリトールガムを噛むことで、母親の口内環境が改善され、生まれてくる赤ちゃんへのむし歯菌の感染リスクを減らせます。
研究によると、2年以上キシリトールガムを継続使用した子どもは、使用しなかった子どもと比べて、むし歯の発生率が30〜60%減少したというデータがあります。さらに、永久歯への生え変わり期に継続することで、大人になってからの口腔環境にも良い影響を与えます。
みなさん、こんにちは。まつもと歯科クリニック院長の松本です。
私が子どもの頃は、「ガムは歯に悪い」というのが常識でした。しかし、キシリトールガムの登場により、その常識は大きく変わりました。今では、むし歯予防の強い味方として、多くの歯科医師が推奨しています。
当院では、「家族みんなで通える歯医者さん」を目指しており、予防歯科に特に力を入れています。キシリトールガムは、お子さまが楽しみながら続けられる予防法として、非常に優れています。「歯みがきの後のご褒美」として位置づけることで、歯みがき自体も楽しくなるという相乗効果も期待できます。
特に現代のお子さまは、塾や習い事で忙しく、間食の機会も多いかと思います。そんな時こそ、キシリトールガムを活用していただきたいのです。おやつを食べた後、すぐに歯みがきができない状況でも、キシリトールガムを噛むことで、ある程度のむし歯予防効果が期待できます。
ただし、キシリトールガムは万能ではありません。基本となる正しい歯みがき習慣、規則正しい食生活、そして定期的な歯科検診があってこそ、その効果を最大限に発揮します。当院では、お子さま一人ひとりに合わせた予防プログラムをご提案していますので、ぜひご相談ください。
最後に、保護者の皆さまへ。お子さまの歯を守ることは、将来の健康な生活への投資です。乳歯の健康は永久歯の健康につながり、さらには全身の健康にも影響します。キシリトールガムという手軽な方法から始めて、家族みんなで予防歯科に取り組んでいただければ幸いです。
お子さまの大切な歯を一緒に守っていきましょう。キシリトールガムの選び方や使い方について、ご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。スタッフ一同、皆さまのご来院を心よりお待ちしております。
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