お口周りの筋肉、咬筋について

こんにちは。稲城市矢野口にある、まつもと歯科クリニックです。

「口が疲れやすい」「朝起きると顎が痛い」「食いしばってしまう」などのお悩みはありませんか?

それは、もしかすると咬筋という筋肉が深く関係しているかもしれません。

咬筋はお口周りの筋肉の中でも特に重要な筋肉の一つであり、噛む動作や顔の印象、顎関節の健康に大きく関わっています。

この記事では、咬筋の役割や不調が起こる原因、セルフケア方法について詳しくご紹介します。

目次

咬筋とは?

咬筋の場所と働き

咬筋とは、頬骨のあたりから下顎の外側にかけて存在する筋肉で、ものを噛むときに大きな力を発揮します。

奥歯でグッと噛んだときに頬のあたりが硬くなるのを感じたことがあると思いますが、それが咬筋です。

この筋肉は、私たちが食事をする際に上下の歯を噛み合わせる動作を担い、食べ物を細かく噛み砕くために必要な存在です。

咬筋が担う日常動作

咬筋は噛む動作だけでなく、話す、笑う、表情を作るといった日常のあらゆる場面で働いています。

咬筋の働きがスムーズであれば、会話や咀嚼が快適にでき、口元の表情も自然になります。

一方、咬筋が過度に緊張していたり、不調を抱えていたりすると、口が開きづらい、顎が痛い、頭痛がするなどのトラブルにつながることがあります。

咬筋に関わるトラブルとは

咬筋の緊張で起こる不調

咬筋がこわばってしまうと、顔全体に違和感が出たり、顎を動かす際に痛みを感じることがあります。

これを筋痛症と呼び、慢性的な緊張や使い過ぎによって生じます。

肩こりや頭痛、耳の痛みといった一見関係のなさそうな症状も、実は咬筋由来のケースが少なくありません。

食いしばり・歯ぎしりとの関係

無意識のうちに力を入れて歯を噛みしめていたり、睡眠中に歯ぎしりをしていたりする方は少なくありません。

こうした習慣は、咬筋に大きな負担をかけてしまい、筋肉の緊張を慢性化させてしまいます。

その結果、朝起きたときの顎のだるさや痛み、詰め物が割れたり歯が欠けるといったトラブルにつながることもあります。

咬筋ケアで健康な口元を

咬筋ストレッチのすすめ

咬筋をリラックスさせるためには、定期的なストレッチが有効です。

たとえば、口を「い」の形にゆっくり開いてから「あ」の形に広げるという簡単な体操を繰り返すことで、筋肉をほぐし、血流を良くする効果があります。

また、指先で頬骨の下を軽くマッサージするのも効果的です。

強く押しすぎず、心地よい程度に行いましょう。

マウスピースで筋肉を守る

ナイトガードの画像

就寝中の歯ぎしりや食いしばりには、歯科で作成するナイトガードの使用がおすすめです。

これは、歯を守るだけでなく、咬筋への負担を軽くする役割も果たします。

日中も食いしばりの癖がある方は、まずは自覚することが第一歩です。

こまめにリラックスを心がけることで、筋肉への負担を減らすことができます。

歯科でできるチェックと対策

咬筋の状態は、歯科医院での定期検診でもチェック可能です。

必要に応じて、筋肉の状態や噛み合わせの確認を行い、ケアの方法をご提案します。

症状が軽いうちにケアを始めることで、顎関節症や噛み合わせの乱れなどを防ぐことにもつながります。

【まとめ】

咬筋は噛む・話す・表情を作るといった私たちの日常生活に欠かせない重要な筋肉です。

しかし、使いすぎや無意識の食いしばりによって不調をきたすこともあります。

日々のケアやマウスピースの使用、そして歯科医院での定期的なチェックによって、咬筋の健康を保ち、快適な口元を維持していきましょう。

まつもと歯科クリニックでは、咬筋の不調や噛み合わせに関するご相談も承っています。

気になる症状がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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