サヨナラ虫歯! 子供の歯が健康に生え変わるための親御さんのガイド
こんにちは。稲城市矢野口にある、まつもと歯科クリニックです。子育ての中で、お子様の歯の生え変わりは大きなイベントの一つですね。乳歯から永久歯へと変化していく過程は、お子様の成長を感じられる素敵な瞬間でもあるでしょう。しかし、初めて経験する親御さんにとって、疑問や不安も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、子供の歯の生え変わりについて詳しく解説します。乳歯と永久歯の違いはもちろん、生え変わりの時期や症状、親御さんができるケア方法まで、知っておきたい情報をまとめてお届けします。
もくじ
1. 乳歯と永久歯の違い
2. 歯の生え変わりの時期
3. 歯の生え変わりの症状
4. 親御さんができるケア方法
4.1 歯磨きをしっかりと行う
4.2 口の中を清潔に保つ
4.3 バランスの良い食事をさせる
4.4 定期的に歯科検診を受ける
4.5 その他の注意点
5.まとめ
1. 乳歯と永久歯の違い
子供の歯には、乳歯と永久歯の2種類があります。
乳歯 は、生後6ヶ月頃から生え始め、2歳頃までに20本全てが揃います。顎の成長に合わせて歯並びが変化し、永久歯が生え始める時期には抜けていきます。乳歯は永久歯よりも小さく、虫歯になりやすいという特徴があります。
永久歯 は、6歳頃から生え始め、12歳頃までに28本全てが揃います。顎の成長が安定した後なので、乳歯よりも大きく丈夫な歯です。虫歯や歯周病などの病気に強いという利点があります。
2. 歯の生え変わりの時期
歯の生え変わりの時期は個人差が大きく、早くと5歳頃から始まったり、遅いと8歳頃まで始まらないこともあるなど、前後2年程度の幅があります。
一般的には、下記のような順番で生え変わっていきます。
- ・6歳頃: 下の前歯2本
- ・7歳頃: 上の前歯2本、下の中央の歯2本
- ・8歳頃: 上下の前歯の計4本
- ・9~10歳頃: 上下の犬歯2本
- ・11~12歳頃: 上下の第一小臼歯2本
- ・12~13歳頃: 上下の第二小臼歯2本
- ・17~20歳頃: 上下の第三大臼歯2本 (親知らず)
親知らずは、生えないこともあります。
3. 歯の生え変わりの症状
歯の生え変わりには、以下のような症状が現れます。
- ・歯茎が腫れる
- ・かゆみを感じる
- ・痛がる
- ・よだれが出る
- ・食欲が落ちる
- ・眠れない
これらの症状は一時的なものなので、心配する必要はありません。しかし、症状がひどい場合は、歯科医院を受診することをおすすめします。
4. 親御さんができるケア方法
お子様の歯の健康を保つために、親御さんができるケア方法はいくつかあります。
4.1 歯磨きをしっかりと行う
歯の生え変わりの時期は、歯茎が腫れたり、痛んだりして、歯磨きを嫌がるお子様もいるかもしれません。しかし、虫歯予防のためには、しっかりと歯磨きをすることが大切です。
- ・軟毛の子供用歯ブラシを使う: 歯茎を傷つけないように、毛先の柔らかい子供用歯ブラシを使いましょう。
- ・1日2回、丁寧に歯磨きを行う: 朝晩の食後に、1回5分程度かけて歯磨きを行います。
- ・歯磨き粉は少なめに使用: 歯磨き粉をたくさん使うと、泡立ちすぎてうまく歯磨きができず、逆に虫歯の原因となることがあります。えんどう豆粒程度で十分です。
- ・ブラッシングテクニックをしっかり教える: 鉛筆を持ち方を教えるように、歯の磨き方もしっかりと教えます。歯全体を丁寧に磨くように心がけましょう。
4.2 口の中を清潔に保つ
歯磨きの他にも、口の中を清潔に保つことが重要です。
- ・食後は水を飲んだり、うがいをする: 食事の後は、水を飲んだり、うがいをすることで、口の中の汚れを落としましょう。
- ・甘いお菓子の与え過ぎに注意する: 甘いお菓子を食べると、虫歯菌が増えるため、与え過ぎに注意しましょう。
- ・口呼吸を防ぐ: 口呼吸は、口の中を乾燥させ、虫歯菌が繁殖しやすくなる原因になります。鼻呼吸できるように、お子様に促しましょう。
4.3 バランスの良い食事をさせる
歯の健康のためには、バランスの良い食事が大切です。
- ・カルシウムやビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取する: カルシウムとビタミンDは、歯の形成や強化に重要な栄養素です。牛乳やチーズ、魚介類などの食品を積極的に摂取しましょう。
- ・甘い飲み物を控える: 甘い飲み物は虫歯菌のエサとなるため、控えるようにしましょう。水や麦茶などを代わりに飲ませましょう。
- ・食物繊維を多く含む食品を摂取する: 食物繊維は、歯垢や汚れを落とすのに役立ちます。野菜や果物などの食品を積極的に摂取しましょう。
4.4 定期的に歯科検診を受ける
歯の生え変わりの時期は、虫歯になりやすい時期でもあります。定期的に歯科検診を受けることで、虫歯の早期発見・早期治療を行うことができます。
- ・6ヶ月に一度は歯科検診を受ける: 虫歯だけではなく、歯並びや噛み合わせなどの問題も早期に発見することができます。
- ・フッ素塗布を受ける: フッ素塗布は、歯の表面を強化し、虫歯予防に効果があります。定期的に受けることをおすすめします。
4.5 その他の注意点
- ・お子様の歯磨き道具を定期的に交換する: 歯ブラシは約1ヶ月、歯磨き粉は約3ヶ月で交換しましょう。
- ・お子様のお口の中をよく観察する: 虫歯や歯茎の炎症などの異常がないか、定期的に観察しましょう。
- ・何か気になることがあれば、すぐに歯科医院を受診する: 虫歯や歯並びなどの問題は、早期に発見・治療することが大切です。
5.まとめ
子供の歯の生え変わりは、自然な成長過程の一つです。親御さんがしっかりとケアをすることで、お子様の歯の健康を守ることができます。上記で紹介したケア方法を参考に、日々の生活に取り入れてみてください。何か心配なことがあれば、遠慮なく当院を受診してご相談ください。
2024年6月20日 (木)
カテゴリー: 歯に関する豆知識